オンライン塾の夏期講習は、自宅で効率よく学べる特別な期間です。しかし、ただ受講するだけでは成果が出にくいのも事実。この記事では、オンライン塾の夏期講習を効果的に活用するための目標設定や受講スタイルの選び方、学習計画の立て方からモチベーション維持のコツまで、実践的なテクニックを豊富な事例とともに紹介します。
オンライン塾で効果的に夏期講習を活用する方法と選び方のポイント
オンライン塾の夏期講習は、通常の学習サイクルでは得られない特別な効果をもたらしてくれます。しかし、うまく活用しなければ「受講したのに成績は大して変わらなかった」という結果になりがちです。だからこそ、活用方法とともに自分に合った選び方まで、あらかじめしっかり考えておきたいところです。
まずは目標設定を具体的に
夏期講習を効果的に活用したいなら、まず目標を明確に設定することが最初の一歩です。「なんとなく復習したい」「とりあえず勉強すれば安心」そんな漠然とした理由では、せっかくの学びの濃度が下がってしまいます。
たとえば受験生の場合、「数学の計算力を偏差値XXまで引き上げる」「今年は英語長文問題への耐性をつける」など、科目も到達レベルも具体的に思い描いてみてください。志望校や到達目標を紙やデジタルメモで可視化すると、講師へも明確に伝えやすくなります。
オンライン塾の夏期講習の強みを最大限に生かす
多くのオンライン塾が、夏期講習期間は短期間集中型の講座を用意しています。自宅で受講できるため、移動のストレスもなく、録画による復習やリプレイ学習がしやすいのが最大の特徴です。ここを見逃さず、録画コンテンツやPDF教材をフル活用しましょう。
オンライン塾を使いこなした先輩たちからは、「ライブ授業はリアルタイム参加&質問、復習は録画で繰り返す」という方法が定番になっています。
- 授業直後、メモとセットで録画を見返す
- 疑問点をチャットやメールで質問し、答えを次回までに吸収する
- 自分専用の復習ノートをオンラインノートやアプリで管理する
こうした主体的な「参加」と「振り返り」が、オンライン夏期講習の効果を最大化してくれます。
個別指導 or 集団授業、どちらを選ぶべきか?
オンライン塾の夏期講習には「個別指導タイプ」と「少人数~集団授業タイプ」の2つの主流があります。この選択を間違うと、思ったような成績アップにつながりません。それぞれの特徴を以下にまとめます。
指導タイプ | メリット | こんな人におすすめ |
---|---|---|
個別指導 | ・自分の弱点や目標に合わせたカリキュラム ・わからない箇所をじっくり解説してもらえる |
・苦手科目を短期で集中特訓したい人 ・質問や相談を頻繁にしたい人 |
集団授業 | ・効率よく全体的にレベルアップできる ・同級生から刺激を受けやすい |
・広く復習や総まとめをしたい人 ・ライバルと切磋琢磨したい人 |
特に、苦手分野をピンポイントに克服したいときは個別指導型のオンライン塾が力を発揮します。一方、受験直前期に全範囲のポイントをさらっと復習したい場合には集団(または少人数)授業の方が効率的です。
自分の学習スタイルと目標を考慮し、事前に講座のサンプル動画や体験授業を確認してから決めてみてください。
夏期講習の時間割・受講スケジュールの立て方
夏休みは普段よりも自由な時間が増えますが、それがかえって「時間が足りない」「結局何もできずに終わった」ということも起こりえます。
オンライン塾の場合は、場所を選ばず受講できる反面、自主的なスケジューリング能力が不可欠です。過去の相談例を元に、私が実践したスケジューリングのコツを紹介します。
- まずは紙やデジタルカレンダーで「夏休みの予定(部活・旅行・家庭行事)」を書き出す
- 空いた時間帯を洗い出し、講座や復習タイムを具体的な曜日と時間に分配する
- 1日単位・週単位での「達成小目標」を設けて進捗を見える化する
- 適度な休憩やリフレッシュタイムも必ず予定に含める
夏休み後半になるほどダレやすいので、初期に「目標をやや多めに」組んでおくのも小さなテクニックです。
講師・カリキュラムとの相性チェック方法
実際に夏期講習を申し込む前に講師やカリキュラムとの相性は事前体験や無料動画で必ず確認してほしいです。理由は、夏期講習はわずか数週間~1か月弱という限られた期間だからこそ、講師との「ノリ」や説明のペースに合わないと吸収効率が大きく左右されるからです。
- 解説が早すぎてついていけない
- 逆に、情報量が少なすぎて物足りない
- 雑談や余計な話が多すぎる
こうしたミスマッチで後悔しないように、申し込み前の体験受講やサンプル動画視聴は必須だと考えてください。そして、不安や前例がなければ「受講生のレビュー」もチェックしておくと間違いが少なくなります。
実際の成功事例・失敗事例からの学び
最後に、私自身や生徒仲間の経験から、実際によくある成功と失敗のパターンを紹介します。
- 【成功例】
「英語長文の克服が苦手だった」→個別指導型オンライン塾の夏期講習で、週2回の徹底的な長文演習+復習ノート作成ルーティンを実施。9月模試で偏差値8アップ、過去最速で長文読解が理解できた。 - 【成功例】
「志望校の理科・社会の一気総復習」→ライブ集団授業+録画配信を5週間コンプリート。新出単元や重要語句を録音してスマホで聞き流す習慣に。受験直前の抜け漏れ対策になり、本人の自信に繋がった。 - 【失敗例】
「ビデオ視聴型の講座を自己流で受講したものの、計画が甘くダラダラと受講してしまい、講座の半分しか視聴できなかった。結果、夏の成果が見えず自己効力感もダウン。」 - 【失敗例】
「無料体験をせずに講師を選び、解説の癖が合わず消化不良になった。口コミやレビューを見て事前リサーチしておくべきだったと実感。」
成功している人の共通点は、「自分に合った受講スタイルとスケジュール管理」「録画や教材へ主体的に関わる姿勢」がしっかりしていること。一方、受け身や準備不足だとチャンスを十分に活かせないのが実情です。
オンライン塾の夏期講習で成果を上げるための学習計画と実践テクニック
オンライン塾の夏期講習は、受験や成績アップのための強力なブースター期間です。しかし、漫然と受講しているだけでは、対面形式以上に「やった気になって終わる」リスクが高まります。実際に成果につなげている生徒には共通した学習計画づくりと実践の工夫があります。ここでは、現場でよく見られる成功事例を交えながら、実践的な方法を解説します。
「目的」と「制約条件」を最初にはっきりさせる
学習計画のスタートは「何のための夏期講習か」を明確にすることです。例えば「数学の苦手克服」「9月の模試で偏差値60を目指す」「英検2級取得」など、具体的な目標がなければ、講義視聴や問題演習も漫然としがちです。
合わせて、家族の予定や学校部活動などの「制約条件」も必ず書き出しておきます。オンライン塾は自宅で受講できる反面、身近な誘惑・他の予定の干渉を受けやすいのが難点です。実際、ある中3の生徒は「部活の遠征や家族旅行でペースが乱れた」と悔やんでいました。逆に、前もって制約条件を可視化し、時間をゾーン分けしてスケジュールに落とし込んだ生徒は、途中の予定変更にも慌てずに学習ペースを調整できていました。
具体的なスケジュール管理に使えるツールとコツ
オンライン塾の夏期講習は、「自分で決めた通りに進める」ことが肝です。スケジュール管理アプリやGoogleカレンダーなど、スマホやPCで即座に見直しや調整ができるツールを使いましょう。紙の手帳に書くのも効果的ですが、講義時間の変更や急な予定追加が多い場合はデジタルが有利です。
私が家庭教師で担当した生徒で効果が高かったのは、次の「ダブルブロッキング法」です。1日のうち、同じ学習内容を「午前」と「夜」の2回、短時間に分けて復習する方法です。講義を受けて終わりにせず、その日のうちに第2ラウンドを組み込むことで、記憶定着が飛躍的に上がるとのことでした。
オンライン塾ならではの「脱・受け身」学習の工夫
オンライン形式は自分で主体的に動くことが成功の鍵です。対面授業では先生が進行してくれますが、オンラインは「気が抜けても誰も気付いてくれない」という落とし穴があります。
成功事例として特徴的なのは「アクション・リスト」の活用です。講義や演習を始める前に「今日やることリスト(input)」と「終わったら必ずやることリスト(output)」を事前に簡単に書き出しておきます。
たとえば英語オンライン講義の前後で、
- input:動画視聴・ノート取り・例文丸暗記
- output:覚えた例文を使った自作文・自分の声で録音練習
と分けてチェックリストにするイメージです。
あとで迷うことが減り、「やったつもり」にならずに行動が見える化されます。Google KeepのToDoリスト機能や、ふせんメモなどを併用すると、気分転換も兼ねながら確実に進みます。
進捗チェック・成果“見える化”のアイディア
せっかくの集中講座、成果が数字や記録で「見える化」される環境は本当に大切です。オンライン塾の多くは進捗管理機能を持っていますが、自分で「小テスト」「日々の記録」「反省&工夫メモ」も残すことが学習モチベーションの維持に抜群の効果を発揮します。
中学受験生の事例ですが、保護者と協力して「夏期講習の自己採点表」「出来たこと日記」を毎日1行だけ書く方式にしてもらったところ、学習意欲のアップにハッキリとした効果が出ました。
記録方法 | 具体的な内容 | おすすめツール |
---|---|---|
自己採点表 | 本日の問題集の点数、ミス問題数 | Excel, 手書き表 |
出来たこと日記 | 学習の感想、工夫、成功体験 | ノート, メモアプリ |
ミステストコレクション | 間違いの理由と今後の対処法 | ノート, Googleドキュメント |
この「毎日1行でいい」というルールが、プレッシャーが強くなりがちな夏期講習の中での心の安定にも役立ちますし、講義ごとにどこがつまずきやすいかの早期発見につながります。
「休息・ごほうび」も戦略的に組み込む
夏期講習時期は特に勉強が長時間に及び、疲労感が蓄積しやすいものです。オンライン塾では「自分だけが頑張っている」「誰にも見られていない気がしてやる気が続きにくい」そんな声もたびたび聞きます。だからこそ、学習計画に「ごほうびタイム」や「リラックス時間」を事前に埋め込む工夫が効いてきます。
例えば、問題演習を1セット終えたらお気に入りのお菓子タイムや、講義終了後にはオンラインで友達と雑談ミーティングを予定に入れておく、など根詰めすぎを防ぎましょう。「休むこと=サボリ」ではなく、メリハリが最終的な学習効率を底上げする鍵になります。
コミュニケーションと質問の機会を最大限に活用する
オンライン塾は「相談・質問は自分から動かないと始まらない」世界です。対面塾以上に「分からないことは積極的に質問する」習慣を自分の中でルール化してみてください。
特に、講義後の「質問タイム」やチャット機能、質問フォームなどは積極活用したいものです。ある高校生は、「他の受講生のチャット質問を見ると、自分が気付いていなかった疑問にも触れられる」と話していました。また、質問内容は「分からない問題の所在」「自分なりに考えた過程」「何が行き詰まっているのか」をセットで伝えると、レスポンスのクオリティもグッと高くなります。
- 講義直後(10分以内)が質問のベストタイミング
- 書き残しておく(「質問メモ」)ことで後追い質問もしやすい
- 答えが返ってきたら必ず「自分の言葉で説明する」練習で定着UP
これらを意識して行動している生徒は、「質問の準備=復習」となり、受講の密度自体が高くなっていました。
「自走」できる習慣化のために、家族や仲間を巻き込む
オンライン学習でありがちな悩みの一つが、「自己管理ができないと、ズルズルだれてしまう」というものです。特に小中学生や、はじめての長期間自学環境に入る方は、家族や受験仲間と「進捗報告習慣」を設けるのが効果的でした。
実際、あるご家庭では毎晩「夕食時に今日のがんばりを発表し合うルール」を設けたところ、普段は物静かな子供も「褒められたい」「昨日より頑張ったことを伝えたい」気持ちから、自然に学習への集中度が上がりました。
また、同じ塾に通う友人同士でLINEグループを作り、週1回の「学習ふり返り報告日」を設けている高校生もいました。互いの進捗を確認し合うことで、小さな遅れやモヤモヤも共有しやすくなります。
- 家族:短い応援やごほうび、見守ってくれることで心理的に安定
- 仲間:切磋琢磨+共通の悩みの解決や励まし合い
ひとりで全てを背負わず、「小さな進捗でも報告できる場所」を作っておく安心感が自走の原動力になります。
オンライン塾の夏期講習で陥りやすい課題とそれを解決する専門的アプローチ
夏休み期間のオンライン塾の夏期講習は、一見すると自由度が高く効率的に学習できるように感じます。しかし、実際に参加してみると、さまざまな課題に直面するケースが少なくありません。特に、家庭や本人の性格、生活リズムが複雑に絡み合うため、単純な「がんばろう」だけでは解決が難しい場合も多々あります。
1. 自律的な学習習慣の欠如
オンライン講座では通塾とは違い、物理的な目が届きません。そのため、自律心が鍛えられていないと学習スケジュールの遅れや授業への遅刻・欠席が発生しやすい現状があります。特に低学年や小学校高学年で初めてオンラインを体験する場合、最初の数日でペースが乱れがちです。
- 課題提出の締切を頻繁に忘れる
- ビデオ授業を「後で見よう」と先送りして積み残す
- 生活リズムが不規則になり昼夜逆転する
こうした事例は、実際に多くの親御さんからも相談がある部分です。これを解決するには、小刻みな学習ゴールの設定と、それに応じた進捗の可視化が不可欠です。
課題 | アプローチ例 |
---|---|
提出物遅れ | GoogleカレンダーやToDoアプリでリマインダーをセットし、親子で進捗を共有 |
授業の先送り | 受講後すぐに内容を1分だけ家族に話すルールを決める |
生活リズムの乱れ | 毎朝同じ時間に短いZoom朝礼(塾・保護者主催)を設ける |
2. コミュニケーション不足による学習の孤独感
オンラインでは周囲の生徒や先生と直接顔を合わせないため、特に長期になる夏期講習では孤立感が強まりやすいです。これがやる気の低下やストレスにつながり、「ひとりで頑張るのがつらい」と感じてしまうお子さんも少なくありません。
実際、私が相談を受けたケースでは、一斉配信型の録画授業のみで進めていた生徒が「分からないところを質問しづらい」、また「進度が他の子と比べて見えないから不安になる」と語っていました。
これを解決するためには、定期的なオンライン面談や質問タイムを設けること、そして学びをともにする仲間との交流の場を設計するのが効果的です。
- 週1回のグループワーク(Google ClassroomやSlack活用)
- スタディログ共有日記サービスで、他メンバーがどれくらい進んでいるのかを可視化
- 「進捗報告チャット」を設けて、お互いに励まし合う仕組み
3. 保護者との連携不足によるサポートの行き違い
対面の塾と比べると、オンライン塾では保護者のサポートが頼りやすい半面、保護者がどれほどサポートしたら良いか、適切な距離感が分からず悩む家も多いです。
例えば、親御さんが過度に介入して子どもの自主性を奪ったり、逆に全く関心を示さず進捗を把握できていなかったり…。ある家庭では、夏期講習の半ばで「まったく勉強していなかった」と発覚し、急遽家庭内での学習ルールを作ったところ、子どもの意欲が逆に下がってしまったというケースがありました。
保護者ができることは、「学習空間や雰囲気づくり」に注力し、最終的なセルフマネジメントは子ども自身に委ねることです。
- 週単位での「成果報告面談」を家庭内で設定(ご褒美よりも承認が有効)
- スマホやゲームについて、親子で事前に夏休み用ルールを作る
- 毎朝の挨拶タイミングで「今日の目標」を口頭で確認する
4. オンライン特有の「見えないつまずき」への対応
オンラインでは、子どもが分かったふりや、途中のつまずきを見逃しやすい一面があります。直接先生がそばにいる空間であれば、顔色や態度から分かりますが、オンラインではカメラ越し、あるいは録画授業のため、本人も気づかないまま「分からない」が蓄積しやすいです。
実際、夏期講習明けに複数科目で点数の急落が見られ、保護者も講師も気づかなかったという事例も存在します。これは「理解度確認のしくみ」が抜け落ちていたためでした。
チェック項目 | 活用例 |
---|---|
ミニテストの頻度 | 毎週の小テスト→結果をダッシュボードで見える化 |
質問専用窓口の有無 | LINEオープンチャットやGoogleフォームで24時間受付 |
わからなかったことの振り返り | 学習ノートに「分からなかったことページ」を作り蓄積 |
「間違いを記録し、つぶしていく」習慣を付けることが、夏期講習の最大の成果につながります。
5. モチベーションの維持と中長期の目標設定
「最初はやる気があったのに、中盤で失速した」という声は、どのご家庭にも共通する悩みです。オンライン塾の場合は、環境の変化や刺激が少ない分、この傾向が強まります。
解決の第一歩は、「短期と中長期の目標を分けて設計する」ことです。たとえば「夏休み中に英単語100個暗記」は短期目標、「2学期の定期テストで30点アップ」は中長期目標。目標達成のプロセスを可視化できるワークシートやアプリを上手に活用していくと、実感が伴い、失速を予防しやすくなります。
- 目標設定シートを印刷し、デスクの見える場所に貼る
- アプリ(Studyplusなど)で進捗を毎日記録・グラフ化
- 週に1度、目標達成度を家族や先生と共有する
6. 実例から見る、効果的なアプローチの実践
以前サポートした生徒で、最初は「録画授業は面白くない」「自分だけ取り残されている気がする」と悩んでいたケースがあります。しかし、親御さんが学習記録ノートを導入し、1日10分だけ親子で「今日できたこと・分からなかったこと」を声に出し合う時間を確保しました。さらに、塾側もSlackグループを作り、1日の進捗を報告し合う仕組みを整えたことで、学習のモヤモヤ感が大きく軽減。2学期の数学テストでは20点以上アップという変化が見られました。
また、ゲーム好きな中学生の事例では、「勉強1時間→ゲーム30分」などタイムスケジュールを一緒に作成、実践。さらに同じ塾の友達と「互いにやったことを報告しあうだけ」のチャット部屋を開設したところ、継続率が格段に向上。親が無理に管理しなくても自走できるようになりました。
オンライン塾の夏期講習を最大限に活用するための総まとめ
自分に最適な受講スタイルを知ることの大切さ
オンライン塾の夏期講習は、従来の通学型と違い、自分だけの最適な受講スタイルを工夫しやすいという大きな特徴があります。しかし、「動画を見る→終わり」では、時間の割に実力が伸びづらいものです。実際に、昨年私が相談にのったある中学生も、最初の1週間は<『スケジュール通りに受講』にとらわれ過ぎて、内容が頭に残らなかった>と話していました。
夏期講習の動画やライブ授業は、自分の理解度・リズムに合わせてカスタマイズしてこそ最も効果的に働きます。私は次のような方法が特に効果的だったと感じています。
- 苦手な単元を重点的に間隔をつめて受講する
- 一度わからなかった授業を、わかるまで繰り返し視聴する(2倍速も有効)
- 朝型が合うなら、早朝に集中して取り組むスケジュールを自分で作る
また、オンライン塾のほとんどは録画機能を使えるので、分量の調整と時間の自己管理が肝心です。学校部活との両立や家庭の事情に合わせ、「1日1単元だけ」「午前は数学、午後は英語」など、生活リズムに組み込んでみると良いでしょう。
テーマ別学習で「得意」と「苦手」を明確化
通学型と違って、オンライン夏期講習は単元別や目的別講座が充実しています。そこで重要になるのが「何を強化し、どこを補強するべきか」を夏期講習前~序盤に明確にすることです。
実際、私が教え子に勧めて効果が上がったケースは、夏期講習前の週末に
- 直近の模試解き直し
- 過去の定期テスト問題をパラパラと振り返る
- 解けなかった単元名・設問をノートやスマホメモにリストアップ
という行動を取ったことでした。<自分の弱点リスト>を講師や家族にも伝え、「この単元を夏期講習で徹底的に伸ばす!」と宣言することで意識改革が起き、計画性が高まります。
強化するべき科目 | 苦手分野 | 夏期講習でのアクション |
---|---|---|
数学 | 一次関数応用 | 例題演習・質問フォーラム活用 |
英語 | 長文読解 | 週2回のリーディング演習 |
理科 | 化学変化 | 復習動画を繰り返し視聴 |
「質問」する力が成績を左右する
オンライン塾の夏期講習では、「質問」「わからない箇所の相談」のしやすさが、学力アップの明暗を分けます。これは、私の手ごたえ的にも実際の生徒の伸びにも顕著に表れる傾向です。
リアルタイムのライブ授業やZoomなどのQ&Aタイム、もしくはLINE・チャットサービスなど、悩みや疑問を即時にアウトプットする窓口は積極的に使いたいポイントです。受け身で終わるか、「何が分からなかったのか」まで突き詰めて質問できるかで習得度は大きく変わります。
具体的なアドバイスは以下の通りです。
- 質問内容を具体的に:「2問目の途中から、どうしてこの公式を使うのか」が分からない、などピンポイントで。
- 質問は溜めない:なるべく当日中、それが無理なら翌日中に提出する。
- 似た質問はQ&A掲示板で先に検索してもOK。
- どうしても言語化しにくい場合、画面を写真で送る・音声メッセージを活用する。
私が見てきた中で、質問量が多い生徒ほど、後半での「伸び代」が大きくなる傾向にあります。たとえば、成績中位の中2の女の子が、些細な疑問でも小まめに質問するスタイルに切り替えたことで、秋以降には志望校の模試判定が大きく上昇しました。
「家庭学習」と「夏期講習」それぞれの役割を明確にする
ここでよくある誤解に触れておきたいです。夏期講習=受講すれば大丈夫、というのは錯覚です。インプットとアウトプットは紙一重ですが、効果を何倍にもするためには、「家庭学習」と「夏期講習」との目的をクリアに分ける発想が効きます。
私がよく伝えるモデルケースは以下の通りです。
夏期講習の主な役割 | 家庭学習の主な役割 |
---|---|
新しい知識・解法の習得 ライブでのモチベーション強化 |
講習内容の復習 間違えた問題のやり直し 自分だけの弱点補強問題集制作 |
たとえば、1日のうち「午前に夏期講習を受ける→その直後に自分でノート整理・復習」をルーティン化することで、定着率・応用力が大きく変わります。逆に、受講後に放置してしまうと、時間だけが経過し、知識が抜け落ちやすくなります。
成績につなげるためのツール&習慣づくり
オンライン夏期講習から最大限の成果を上げた生徒に共通していたのは、ツールや習慣で「見える化」していたということです。例えば、Googleカレンダーや、勉強管理アプリ(Studyplus、myStudyなど)が有効に働きました。
- 「受講記録」「勉強時間」「問題数」などを日々記録する
- 達成目標(例:今週は40ページ進む)の小さなゴール設定
- 1週間ごとに「自分でフィードバック」(できたこと/できなかったこと/次週の対策を一行でメモ)
実際、小学6年生の男の子が「親子でGoogleスプレッドシート」を活用し、「わからなかった問題集リスト」を家庭で管理していたケースを思い出します。1ヶ月で約40問分の苦手が可視化・確認でき、親子で小テストも作れました。自分で進捗を「見える化」することで、やる気の維持と成果の自覚につながります。
モチベーションの波と付き合う具体策
夏は暑さや生活リズムの変化で、集中力ややる気がどうしても波状になります。オンライン塾の夏期講習は自由度の高さが魅力ですが、自由すぎて計画倒れ…そんな不安もつきまといます。そこで、やる気の波を前提にした「仕組み化」をおすすめします。
- 1週間ごとに「がんばる日」と「息抜き日」を事前に区切って予定表に入れる
- やる気が出ない日は「受講するだけ/動画倍速だけ」など最低ラインに絞る
- ご褒美ルール(例:3日継続できたら好きなジュースOK、週1で映画タイム等)を自分で作る
- 家族や友達に「宣言」して人の目を味方にする
実例として、家庭の事情で毎日勉強が続けられなかった中3男子も「日曜は完全フリー、その代わり月~土曜は勉強後に家族と一緒にアイスを食べる」というルールを設けたところ、夏休み終了までペースを守りやすくなりました。
よくある質問
[faq question=”オンライン塾の夏期講習はどのように選べば良いですか?” answer=”自分の苦手分野や目標に合わせて個別指導か集団授業を選び、体験授業やサンプル動画で講師やカリキュラムの相性を確認することが大切です。”]
[faq question=”夏期講習の効果を最大化するための学習計画のポイントは?” answer=”具体的な目標設定と制約条件の把握、スケジュール管理ツールの活用、そしてインプットとアウトプットの役割分担を意識した計画が重要です。”]
[faq question=”オンライン塾での夏期講習中にモチベーションを維持するには?” answer=”ごほうびタイムや休憩を計画に組み込み、家族や仲間と進捗を共有することで孤独感を減らし、やる気の波を乗り切る工夫が効果的です。”]